米の監視活動暴露した英紙記者のパートナー、空港で一時拘束
(CNN) 米当局による市民監視活動の実態を暴露した英紙ガーディアン記者のパートナーが18日にロンドンのヒースロー空港で一時拘束された。同紙が報じた。
ガーディアンの報道によると、拘束されたのは、米国家安全保障局(NSA)の監視活動についての記事を最初に執筆したグレン・グリーンウォルド記者のパートナー、デービッド・ミランダさん(28)。ドイツ・ベルリンを発ってブラジルに帰国する途中、ヒースロー空港で9時間近く拘束されたという。
英PA通信によれば、ロンドン警視庁も28歳の男性が18日に同空港で、テロ対策法に基づき9時間近く拘束されたことを確認した。
グリーンウォルド記者は、ミランダさんは解放される前にノートパソコンや携帯電話、ゲーム機、USBメモリーを押収されたと伝え、「取材活動やジャーナリストに対する攻撃がエスカレートしている」と指摘。「ジャーナリストの家族や身内を拘束するのは横暴極まりない」と批判した。
ミランダさんはベルリンで、グリーンウォルド記者がNSAに関する記事を執筆するのに協力した映画監督のもとに滞在していたという。
「米英の政府がもし、告発文書についての報道を続けさせないために今回のような手口で我々を妨害したり脅したりできると思っているのなら誤りだ」「一層我々の意を強くさせる逆効果しかない」とグリーンウォルド記者は強調している。