牧場から多数の遺体、若者１２人の拉致と関係か　メキシコ

（ＣＮＮ） メキシコの捜査当局は２２日、首都メキシコ市の近郊にある牧場を捜索し、多数の遺体が埋められている場所を発見した。関係者によると、見つかった遺体は５月に市内のバーから若者１２人が連れ去られた事件に関係している可能性があるという。

捜査当局はこの場所で少なくとも７人の遺体を発見し、現場近くで２人を逮捕したことを明らかにした。身元については現在ＤＮＡ鑑定を行っており、判明するまでに数日はかかるとしている。

一方、被害者の家族を支援している弁護士は、ある人物から電話で、行方不明になっている若者の遺体がそこで見つかるかもしれないと告げられたと話した。電話の相手は、牧場では１３人の遺体が見つかり、遺体は男性と女性に分けて２カ所に埋められていたようだと告げたという。

この弁護士によれば、捜査当局は事件の容疑者に対する捜査から、牧場を捜索するに至ったという。

メキシコでは一部地域で凶悪犯罪が多発しているものの、メキシコ市はこれまでそうした事件とはほとんど無縁だった。しかし、繁華街ソナロサのバーから日曜の白昼に若者が連れ去られる事件が発生したことに、住民は衝撃を受けている。

捜査当局は、事件には犯罪組織が絡んでいるとの見方を示し、これまでにバーの経営者や従業員を逮捕している。