ロッドマン氏が再訪朝、「バスケ外交」
(CNN) 米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマンさんが3日から5日間の予定で北朝鮮を訪れている。金正恩(キムジョンウン)第1書記とバスケットボールの話題を通して交流を深めるのが目的だという。
北朝鮮では韓国系米国人のペ・ジュンホ(米国名ケネス・ペ)さんが政府転覆を図ったなどとして15年の労働教化刑を言い渡され、現在服役中。
ロッドマンさんが金第1書記にペさんの解放を求めるかどうかが注目されていたが、その可能性は低そうだ。ロッドマンさんは経由地の北京からロイター通信に、「ペさんの解放について話すことが目的ではない」と語った。北京の空港でも記者団に「友人の金第1書記に会いに行くだけだ」と強調した。
ただロッドマンさんは先週、米ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」とのインタビューで、金第1書記にペさんの話を切り出してみるつもりだと述べ、もしも解放が実現すれば「世界一力のある人物になれる」などと話していた。
ロッドマンさんが北朝鮮を訪れるのは今年に入って2度目。3月には金第1書記と並んでバスケットボールの試合を観戦する姿が伝えられた。ミサイル問題で北朝鮮情勢が緊迫するなかでの訪朝には批判の声も上がった。