フィリピン軍と武装集団の衝突、死者150人超に

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(CNN) フィリピン南部ミンダナオ島のサンボアンガ市でイスラム系武装勢力、モロ民族解放戦線(MNLF)が一部の地区を占拠し、国軍と戦闘になっている問題で、国営メディアは25日、死者が少なくとも158人に上ったと伝えた。

国営フィリピン通信社(PNA)によれば、うち125人はMNLFのメンバー。他に国軍兵士が15人、警官5人、一般市民13人が含まれるという。

国連によれば、これまでに同市に暮らす10万9000人が家を追われたという。

事件は、ミンダナオ島で数十年間続く政府とイスラム系反政府勢力との紛争をめぐる和平プロセスが進むなかで起きた。

事件を起こしたのはMNFLの一派。MFNLは1971年にヌル・ミスアリ議長の下で結成されて独立闘争を展開したが、96年に中央政府と和平合意。だがその後も分派による武力闘争が続いていた。

昨年、MNFLの分派であるモロ・イスラム解放戦線(MILF)は中央政府と自治を認める内容で和平に関する枠組みに合意。双方はミンダナオ島の資源収入の分配についても合意したが、MNFLのミスアリ初代議長はこれに反発。8月、ミンダナオ島の先住民族でイスラム教徒のモロ民族の「独立」を宣言していた。

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