ロマ族の男女、白人少女は「実母から引き取った」と主張
(CNN) ギリシャ警察が少数民族ロマ族の集落で保護した白人の少女について、両親を名乗っていた男女は「実母の同意を得て養女にした」と主張していることが22日までに分かった。
男女の担当弁護士がロイター通信とのインタビューで語った。同弁護士は、合法的な養子縁組の手続きではなかったことを認めたうえで、「2人は少女を愛し、実の子同然に世話をしていた」と強調。近いうちに実母が見つかって事実が確認されるだろうと述べた。
集落のリーダーも、2人はブルガリア人の母親が育てられなかった少女を引き取り、「普通の」子どもとして育てていたと述べた。
ロマ族が集落でメディアに公開したビデオには、少女がロマ族の女性と踊る姿が映っていた。この女性は母親を名乗っていた人物とみられる。
ギリシャ警察は先週、中部ラリッサ近郊にあるロマ族の集落でこの少女を発見。少女の両親を自称する男女を、誘拐と文書偽造の疑いで逮捕した。少女の写真に続いて21日にはこの男女の写真も公開し、引き続き情報提供を呼び掛けている。