伊サルデーニャ島で記録的豪雨 16人死亡、2人行方不明
(CNN) イタリア南部サルデーニャ島が18日から19日にかけて記録的な豪雨に見舞われ、当局者らによると少なくとも16人が死亡、2人が行方不明となっている。犠牲者数はさらに増える恐れがある。
レッタ首相は閣議を開き、同島に非常事態宣言を出した。さらに救命活動や被災者支援、道路の復旧などに2000万ユーロ(約27億円)を拠出することを決めた。ナポリターノ大統領も、被災地との連帯を呼びかける声明を発表した。
市民保護当局の報道担当者によると、同島では12時間で450ミリと、通常の半年分の降水量に相当する雨が降った。低気圧は東へ抜けたが、20日いっぱいはにわか雨や強風に注意が必要とされる。2500人が住む場所を失い、停電は1万世帯以上に及んでいるという。
被害が集中した同島北東部オルビアでは家屋が1~2メートル浸水し、子どもを含む13人が死亡したとされる。国営ANSA通信は、オルビア近郊でブラジル人の4人家族が死亡したと伝えた。行方不明になっているのは内陸部ヌオロの農民1人と女性1人で、いずれも1人暮らしだという。