武装勢力が警察署襲撃、12人死亡 ソマリア
ソマリア・モガディシオ(CNN) ソマリア中部の商業中心地ベレドウェインで19日、イスラム武装勢力「シャバブ」が警察署を襲撃し、警察官や兵士など少なくとも12人が死亡した。当局が明らかにした。
襲撃された警察署には、シャバブ撲滅作戦を支援しているアフリカ連合(AU)ソマリアミッション(AMISOM)の拠点もあり、警官やAU部隊の応戦でシャバブ側も少なくとも4人が死亡した。
地元当局によると、同日午前11時ごろ、警察署の入り口に爆弾を積んだ車が突っ込んで爆発。武装勢力が警察署内に乱入し、警官隊やAU部隊と交戦になった。この戦闘でソマリアの警察官少なくとも6人と、AU部隊の兵士4人、民間人2人が死亡したという。
一方、シャバブの軍事部門は犯行を認める声明を出し、AU部隊の18人とソマリア兵23人を殺害したと主張している。
目撃者は、武装集団が自動車爆弾に続いてライフル銃や機関銃などで警察署を襲撃し、黒い煙が上がるのが見えたと話している。
ベレドウェインでは10月にも、飲食店を狙ったシャバブの自爆テロで16人が死亡していた。
モハムド大統領は19日に声明を発表し、「馬鹿げた攻撃としか言いようがない。このような攻撃では、いかに誤った目標であれ、彼らの目標は何も達成できないということを敵は認識する必要がある」と非難した。
シャバブはアルカイダとの関係が指摘され、米国が2008年に国際テロ組織に指定している。9月にケニアのナイロビで起きたショッピングモール襲撃事件でも犯行声明を出していた。