パリ発砲事件の容疑者逮捕、手紙でメディアを非難

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パリ発砲事件の容疑者、手紙でメディアを非難

パリ(CNN) フランス・パリにある日刊紙リベラシオンの本社で起きた発砲事件で逮捕された容疑者が、メディアを非難する内容の「混乱した」手紙を知人に送っていたことが明らかになった。

検察によれば、手紙はアブデルアキム・デカール容疑者(48)の知人が警察に提出した。手紙には「(メディアは)市民に小さなスプーンで嘘を飲み込ませようとしている」などと書かれていたほか、資本主義などへの異議がつづられていたという。

デカール容疑者は手配写真を見たこの知人の通報により、20日夜に逮捕された。

この日、知人はデカール容疑者とともにパリ北西郊外ボワコロンブの地下駐車場に向かった。このとき、容疑者は自殺願望を口にしていたという。夕方、当局は同じ駐車場で容疑者の身柄を確保。薬のせいでなかば意識を失っていたため、容疑者は病院に運ばれた。

現場では遺言状が発見されたが、事件に使われた武器はなかったという。事件で使われた銃弾の薬莢と、当日に押収された車からはデカール容疑者のDNAが検出されている。この車はパリにある大手銀行ソシエテ・ジェネラルの建物付近で盗まれていた。

デカール容疑者は15日にテレビ局に侵入して銃で記者らを脅した事件についても関与が疑われている。

デカール容疑者はこれまでに2回服役したことがあり、当局は動機を調べるために15年前に行われた精神鑑定の報告書に目を通しているが、少なくとも当時は精神的な異常はなかったという。

リベラシオンの事件では23歳のカメラマン助手が心臓付近に2発の銃弾を浴びた。検察によれば現在は回復に向かっているという。

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