イラン核合意は「歴史的な過ち」 イスラエル首相が批判
ネタニヤフ首相の報道官はCNNの番組で、イスラエルが今後半年以内に単独でイランの核施設を空爆する可能性について問われ、「外交解決によってイランが平和的に核開発を放棄することが望ましい」と答える一方、「イスラエルは脅威に対する自衛権を保持する」と述べ、武力行使の選択肢に含みを残した。
イスラエルのベネット通産相も「今後5年間のうちにニューヨークやマドリードでスーツケース型の核爆弾が爆発したら、それはこの合意のせいだ」と、イランの真意に対する疑念をあらわにした。
一方、米国のケリー国務長官はCNNの番組で、合意によりイランの核開発計画が後退するのはイスラエルにとっても良いことだとの認識を示し、制裁緩和は極めて限定的だと強調した。
オバマ米大統領はこの合意について、ネタニヤフ首相に電話で説明した。ホワイトハウスのアーネスト報道官によると、大統領は約30分間の会談の中で、米国が今後もイスラエルの意見を聴きつつ対イラン交渉に臨むことを確認したという。