イラン核合意は「歴史的な過ち」 イスラエル首相が批判
(CNN) イランの核開発問題を巡る協議で成立した合意について、同国と敵対するイスラエルのネタニヤフ首相は24日、「歴史的合意でなく、歴史的な過ちだ」と強く批判した。
ジュネーブで開催されていたイランと関係6カ国との協議では24日未明、イランが核開発活動を縮小する見返りに欧米が対イラン制裁を一部緩和することで合意が成立していた。
ネタニヤフ首相は記者団の前で、この合意は2005年に北朝鮮が核放棄を約束した合意と同様に「世界をより安全な場所ではなく、より危険な場所にした」と主張。「国際社会は長年にわたってイランにウラン濃縮活動の完全停止を求めてきたが、今回初めてウラン濃縮の継続を正式に認めてしまった」と述べた。
また、イランはこの合意に基づいて「表面的な措置」を取っても数週間のうちにそれを取り消す恐れがあり、「最初の一歩は最後の一歩になりかねない」と語った。
さらに「圧力をかけ続けなければイラン政権には核開発放棄の動機がなくなる」と述べ、制裁緩和に強く反対する立場を示した。