米航空大手3社が飛行計画を提出 中国の防空識別圏
(CNN) 中国が東シナ海に設定した防空識別圏の問題で、米民間航空大手3社が中国側の求める飛行計画の提出に応じていることが分かった。ユナイテッド、アメリカン、デルタの3社が11月30日、CNNの取材に対して明らかにした。
中国は防空識別圏の設定にともない、他国に飛行計画の事前通告を要請。オバマ米政権の高官によると、米政府は「安全上」の理由から、民間機が中国の防空識別圏を飛行する際は中国側の要請に従うよう航空各社に促していた。一方、日本の航空大手2社はこれに応じていない。
日本政府は30日、カナダで29日に開催された国際民間航空機関(ICAO)理事会で中国による防空識別圏の設定は航空の安全を脅かすと主張し、ICAOとしての対応を検討するよう提案したと明らかにした。オーストラリア、英国、米国がこれに賛成し、中国が反対を表明したとされる。