政府とデモ隊が「一時休戦」で合意、国王の誕生日控え タイ
バンコク(CNN) インラック政権打倒を目指す反政府デモが続くタイで、治安当局幹部は3日、政府とデモ隊の間で、今後数日間は衝突を回避することで合意したと明らかにした。国王の誕生日を祝うためだという。
同国の安全保障会議のパラドン中将は「我々の偉大な父である国王のために退くことで互いに合意した」と発表した。
デモ隊側の指導者からはコメントを得られていない。
パラドン氏は、首相府を目指していたデモ隊が一帯に入ることを許されたと発言。警察も同日午前、首都圏警察本部前に張り巡らされていたバリケードを撤去し、デモ隊が建物へと進むのを認めた。中にはデモ隊と握手する警官の姿も見られた。
デモ隊は歓声を上げ、勝利を宣言。周辺一帯もお祭りのような雰囲気へと変わった。
デモ隊の指導者、ステープ元副首相は2日、同氏に対する反乱の罪での逮捕状が出されたことを受け、デモ隊の一部が首都圏警察本部に向かい建物を占拠すると発言していた。