イエメン武装勢力、主要送油管を爆破 原油生産が中断
イエメン・サヌア(CNN) イエメン政府の複数の高官は28日、南部ハドラマウト州で武装勢力が同日、主要な送油管設備を爆破し、原油生産が中断に追い込まれたことを明らかにした。
1日当たり10万バレル以上の原油を送るパイプラインは、マシラ油田から積み出し港があるシール町までつながっている。政府高官3人によると、武装勢力は送油管の下に爆発物を仕掛けたという。修理作業が進められている。
武装勢力の詳細は伝えられていない。
原油輸出は発展途上国イエメンの基幹産業だが、関連施設が襲われる例が過去1年目立っていた。同国の石油省当局者によると、送油管への攻撃で喪失した原油量は2012年で10億米ドル以上に相当し、今年の被害額はさらに増えている。
同国首相府によると、政府は過去数カ月間、送油管の警備を強化、パイプラインを破壊して経済活動の支障を狙うテロ組織や部族勢力の試みに対抗している。
イエメンでは国際テロ組織アルカイダ系の組織も活動している。