ベイルートのヒズボラ拠点近くで爆発 4人死亡
レバノン・ベイルート(CNN) レバノンの首都ベイルート南部の住宅地で2日、自動車爆弾が爆発し、少なくとも4人が死亡、77人が負傷した。レバノン国営通信が明らかにした。
爆発があったハレト・フレイト地区はイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点として知られる。現地の治安状況に詳しい情報筋によると、自動車爆弾はヒズボラが使用する建物から50メートルほどの距離にあるレストラン近くで爆発したという。今のところ犯行声明は出ていない。
レバノンでは先月27日にもベイルート中心部で自動車爆弾が爆発し、6人が死亡、数十人が負傷した。死者の中には、ヒズボラやシリア政府に批判的だったレバノンのモハメド・シャタハ元財務相も含まれていた。
また昨年7月と8月にもベイルートの同じエリアで自動車爆弾が爆発し、数十人が死亡、数百人が負傷しており、さらに11月には今回の爆発があった場所から程近いイラン大使館前で自爆テロがあり、24人が死亡、約150人が負傷した。
ヒズボラはレバノンを拠点としているが、イランの支援を受けており、装備ではレバノン陸軍を上回っている。ヒズボラは依然としてレバノン国内で幅広い支持を得ているが、シリア内戦でアサド大統領率いる政府軍を支援していることに対し批判の声が上がっており、レバノン国内でも緊張が高まっている。