ナイジェリアで同性婚禁止法成立 米国務長官が非難
(CNN) アフリカ西部ナイジェリアで、同性同士の結婚を禁止する法案にジョナサン大統領が署名し、同法が成立した。米国のケリー国務長官は13日、これを非難する声明を出した。
ケリー長官は声明で「同性婚の禁止に加え、ナイジェリア全国民の集会や結社、表現の自由を制限する危険な法律だ」と述べ、「すべての人間には自由と平等の下で生きる権利があり、出自や性的指向を理由に暴力や差別を受けるべきではない」と強調した。
米国のパワー国連大使も、禁止法の成立によって「ナイジェリア全国民の人権が大きく後退した」と批判した。
アフリカ東部ウガンダでは先月、一部の同性愛行為に終身刑を科す法案が議会を通過し、大統領が30日以内に署名するかどうかを決めることになっている。
欧州を中心に同性婚を合法化する国が増えるなか、アフリカでは英国の植民地時代に持ち込まれた法律や文化的背景の影響で、多くの国が同性愛を禁止している。