北朝鮮が罰金支払いに合意、兵器積載の船返還へ パナマ
(CNN) キューバから無申告の戦闘機やミサイル部品を積載した北朝鮮船が昨年7月、パナマ運河で拿捕(だほ)されていた問題でパナマ政府は23日までに、北朝鮮側が同船の返還を求め罰金の支払いに合意したことを明らかにした。
パナマ政府は当初、パナマ運河の安全保障を損ねたとして罰金額を100万米ドル(約1億400万円)に設定。同国外務省の声明によると、北朝鮮側は66万6666ドルに減額された罰金を今週中に支払うと連絡してきたという。
パナマのヌニェス外相は罰金支払いを受け、乗組員計35人のうち32人は釈放されると述べた。残る3人は治安を乱した罪などで訴追される見通し。
同船「チョンチョンガン」は、砂糖が入った数千袋の下にミグ戦闘機の部品、対空システムや爆発物を忍ばせ、パナマ運河を通過しようとしていた。
キューバ政府は戦闘機部品などについて旧式の兵器類であり、修理のため北朝鮮へ送ったと説明していた。
核兵器開発疑惑が指摘される北朝鮮に対しては国連が大半の兵器類の輸出入を禁じる制裁を科している。