安倍首相に単独インタビュー、日中関係やアベノミクス語る
ザカリア:今3本目の矢が難しいところだと言ったが、特に労働市場において、人を採用しまたは解雇することがより容易にならず、大胆な改革ができないならば、改革は全体的に失敗すると言って妥当か。
安倍首相:労働市場は、私も極めて重要であると思っている。同時に、労働市場は確かに国民との関係においてはセンシティブだから、しっかりと説明をしていくことが重要だと思っている。
私は労働市場については、働き方について、専門性を持った人、あるいは女性、またワーク・ライフ・バランスを変えていきたい人たちにとって柔軟性のある労働市場に変えていく。そして外国人においても、専門性を持った人たちが日本において活躍できるような、そういう日本に変えていく。
特に海外の企業にとって、雇用のルール、解雇等のルールも含めて、これが不明確だという批判もあった。それをさらにしっかりと明確にしていく。
私はやるかやらないかではなくて、やるしかないと考えている。
昨年の秋の国会でも様々なことを決めたが、農業についても、40年間行われてきた減反政策をやめることを決めた。そして農地を大胆に集約しやすくするための法律を通した。
医療の面においても、薬のインターネットの販売を広く可能にした。そして薬事法を改正して再生医療をさらに進めていくことが、またこの分野において産業を興していくことを十分に可能にした。
さらに医療や介護、さらに健康維持するための運動指導等は、それぞれ別の状態でなければできなかったものを総合的に行うことができるようになる。
この分野に新たな起業がおこる、投資がおこることを期待したい。それはひいては国民の健康の向上につながると思っている。