ローマ教皇が退院、バルコニーで信者にあいさつ 2カ月の療養
ローマ教皇が退院、バルコニーで信者にあいさつ
(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(88)が23日、ローマ市内の病院を退院した。教皇は肺炎の治療のため5週間にわたり入院していた。退院後はバチカンに戻り療養する。
フランシスコ教皇は退院前、数週間ぶりに公の場に姿を現し、バルコニーから人々に向かって手を振ったり親指を立てたりした。
フランシスコ教皇は衰弱して話すのにも苦労しているように見えたが、病院の外の人々に向かって話しかけ、謝意を示した。
フランシスコ教皇は2月14日に入院し、当初は重度の呼吸器感染症を患っていた。その後、両肺に肺炎を発症したと診断されていた。
医療チームは22日、教皇の容体が安定し、退院できると明らかにした。教皇は退院後2カ月間、バチカン敷地内の居宅「サンタマルタ館」に滞在する。
フランシスコ教皇は邸宅に戻る前、聖マリア大聖堂に立ち寄り、聖堂内の聖母子画に手向けるための花束をおくった。この大聖堂は教皇にとって大きな意味を持ち、海外旅行の前後や退院後に訪問することが多い。
長期間にわたった入院中にフランシスコ教皇の様子がわかったのは、ローマ教皇庁(バチカン)が病院内の礼拝堂で祈る教皇の姿を捉えた写真を公開したときだけだった。