ローマ教皇、退院へ 肺炎で1カ月以上入院

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ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇=2024年10月/Tiziana Fabi/AFP/Getty Images

ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇=2024年10月/Tiziana Fabi/AFP/Getty Images

(CNN) 肺炎で1カ月以上入院していたフランシスコ教皇(88)が、23日に退院する見通しとなった。入院先の担当チームを率いる医師が22日の記者会見で発表した。

同医師が病院での会見で語ったところによると、教皇の容体は安定している。退院後も薬物治療を一部継続し、少なくとも2カ月の静養期間を設けることとする。

ローマ教皇庁(バチカン)の報道官によると、教皇は23日、バチカン敷地内の居宅「サンタマルタ館」に向かう前に、病院のバルコニーで公に姿を見せる。

バチカン広報室によれば、教皇は祈りの最後に信者らを祝福し、あいさつする予定。教皇は毎週日曜日にこの祈りを唱えるのが恒例になっているが、ここ5週間は休んでいた。

教皇は先月14日から入院していた。バチカン当局者によれば、両肺の肺炎からは回復したものの、一部の感染症はまだ完治していない。発声も改善しているが、回復には時間がかかる見通しで、退院後も治療と理学療法を続けるという。

バチカン市のサンピエトロ広場には教皇の入院後、信者らが集まって回復を祈ってきた。22日夜に集まった人々からは安堵(あんど)の声が上がった。

南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレスからの映像にも、22日に市内の教会前で祈りをささげ、退院の知らせに喜ぶ信者らの姿が映っていた。

教皇の入院は、2013年の教皇選挙以降で最も長期に及んだ。バチカンと担当チームによれば、入院中に2回、命にかかわる重篤な状態に陥っていた。

一方で教皇は先週、カトリック教会での女性の役割拡大を含む3年間の改革計画を承認し、任務続行に強い意欲を示していた。

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