パンダの死因巡り「虐待」疑惑 中国の動物園
(CNN) 中国河南省の鄭州動物園で今月、ジャイアントパンダの錦意(ジンイー)が死んだ。その死因を巡り、動物園側が虐待していたのではないかとの疑惑が指摘されている。
錦意が突然姿を消したことについて、動物園は当初、繁殖のために移動させたと説明していた。しかし数日後になって、胃腸炎で出血を起こし、臓器不全で死亡したことを明らかにした。
記者会見での説明によると、錦意は今月7日に突然えさを食べなくなり、8日には容体が急激に悪化。9日早朝に死んだという。
動物園のこうした対応が不信感を招き、虐待疑惑が持ち上がっている。中国の国営メディアは、職員が猛暑の中、錦意をむちで打つなどして無理やり来園者と記念撮影させていたとの目撃談を伝えた。獣舎がふんにまみれていたという報告や、適切なえさを与えられていなかったとの情報もある。
動物園側は虐待を全面的に否定し、「人間よりも良い物を食べさせていた」と主張している。解剖の結果が出るまでには少なくとも2週間かかるという。