欧米とイランとの核協議、行動計画や枠組みで合意 イラン通信
(CNN) イランの核開発疑惑をめぐり同国と米英独仏中ロの6カ国がオーストリア・ウィーンで今月18日から開いていた包括的な合意を目指す協議で行動計画や枠組みの設定で合意に達したことが20日わかった。イランの国営メディアが報じた。
国営イラン通信は、交渉に参加する同国のアラグチ外務次官の情報として次回の交渉は3月に開かれるとの見通しを示した。
同次官は、国連安全保障理事国の5カ国にドイツの代弁役となる欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表が20日、イランのザリフ外相と同席し、今回交渉の結果を公式に発表すると述べた。
米国務省のハーフ報道官は今回のウィーン協議について「建設的で役立つ交渉だった」と総括した。
6カ国とイランの核協議では昨年11月、核開発計画の一部縮小と欧米による部分的な経済制裁の解除で合意が成立。今回のウィーンでの協議は核開発計画などに関する最終合意へ向けての折衝が行われていた。
イランのメヘル通信によると、アラグチ次官は18日、今回の協議で同国の核開発計画の停止や関連施設の解体は議題に上っていないと述べていた。これに対しハーフ報道官は解体などの論議は後段の議論に委ねられるとの考えを示していた。