世界でサメ襲撃による死者増加、件数は減
(CNN) 米フロリダ大学が20日までにまとめた統計によると、2013年の1年間に人間がサメに襲われた件数は世界全体で72件、死者は10人だった。前年より件数は減少したものの、死者数は増加した。
サメに襲われた件数は、2009年の67件以来の少なさとなった。一方、死者数は過去10年間の平均6.3人を上回り、2011年の13人に次いで多かった。
地域別にみると、西オーストラリア州では過去4年で6人が死亡。インド洋の南西に浮かぶレユニオン島では3年間で5人が死亡している。
米国で昨年サメに襲われた件数は47件で、前年の54件に比べると減少。ほぼ半数はフロリダ州でサメに遭遇していた。死亡したのは男性1人で、ハワイ沖でカヤックから投げ出していた足をサメにかまれた。
統計をまとめたフロリダ大学のジョージ・バージェス氏によると、海に出かける人の増加に伴い、この100年でサメに襲われる人も増えている。ただし「私たちがサメを怖がる以上に、サメの方がもっと私たちを怖がっている」「毎年海に出かける人の数を考えると、統計的にはサメに襲われることは極めてまれだ」と同氏は指摘。「海はいつ、どこが安全なのかを理解すれば、うまく遭遇を避けられるようになる」と助言している。