米国務長官、欧ロ外相と会談 対話継続で一致 ウクライナ情勢
ウクライナのヤツェニュク首相は同日、CNNに対し、ロシアのメドベージェフ首相と話し合い、外交的な解決を求めたことを明らかにした。「テーブルには2つの選択肢がある。政治か軍事かだ。正しい選択肢は、外交や政治の全ての手段を使って危機に取り組み、侵入を止めることだ」と首相は語った。
一方、ロシア外務省は、ウクライナの政権移行に関する2月21日の取り決め遂行を支援することで米国と合意したと発表した。ただ、ケリー長官はこの合意について言及していない。
ロシア政府によると、ドイツのメルケル首相とロシアのプーチン大統領も5日に電話で会談し、事態の正常化に向けた動きについて協議した。
これに先立ち北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務局長は5日、ベルギー・ブリュッセルのNATO本部で記者団に対し、「全範囲におけるNATOとロシアの協力関係を見直す」と表明した。
NATOが化学兵器の無能力化に関して進めていたロシアとの初の共同作戦の計画も中断したことを明らかにした。ただし化学兵器の廃棄に影響が及ぶことはないとしている。