米国務長官、欧ロ外相と会談 対話継続で一致 ウクライナ情勢
ウクライナ・キエフ(CNN) ウクライナ情勢を巡って5日、米国務省のケリー長官がパリで英国、フランス、ドイツ、ウクライナ、ロシアの外相と相次いで会談した。ケリー長官は会談後、記者団に対し「対話を通じた問題の解決に努めることが重要だとの認識で全関係者が一致した」と語った。
ケリー長官はこの日の会談を「交渉の始まり」と位置付け、「非常に建設的」だったと評価。解決策を見つけることは困難かもしれないが、「昨日より今日の状況の方が好ましい」と語った。
フランスのファビウス外相も、「初めて動きがあった」と楽観的な見方を示し、「今後も対話を継続する」と表明した。
ケリー長官とロシアのラブロフ外相の同日の会談は3回にわたって行われた。ケリー長官は、事態打開に向けてロシアとウクライナとの直接対話を促したという。
ラブロフ外相は記者団に対し、「我々全員が(ウクライナの)事態を憂慮している」「危機打開と状況の安定化、正常化に向けた最善の策を探るため、今後も協議を続けることで合意した」と語った。