米国務長官、欧ロ外相と会談 対話継続で一致 ウクライナ情勢
さらに、NATOとウクライナの協力関係を強化する方針も表明し、共同演習や多国籍プロジェクトを通じ、ウクライナの文民および軍の指導部との関係を深めるとした。
これに対してロシアのNATO大使は、「非常に失望している」「NATOが二重基準政策を取り、ロシアに対していまだに冷戦の固定観念を当てはめていることが、今回の会談で証明された」と批判した。
ラスムセン事務局長は6日にウクライナのヤツェニュク首相代行と会談する。
一方、欧州連合(EU)は5日、ウクライナに対する110億ユーロ(約1.5兆円)の支援を発表した。
クリミア半島では緊迫した情勢が続いている。国連のエリアソン副事務総長は5日、国連特使のロバート・セリー氏が同地で武装集団に脅されたと語った。国連は地元当局に対し、セリー氏の身辺警護を要請。CNN系列局のITVによれば、セリー氏は直ちにウクライナから出国することに同意したという。
また、目撃者が5日に語ったところでは、同国東部のドネツク州でもデモ隊が行政府の建物を占拠し、財務局に向かっているという。デモ隊はドネツク地域の自治権拡大を要求し、住民投票の実施を求めていた。