北朝鮮、韓国大統領を罵倒 核計画非難受け
(CNN) 北朝鮮の祖国平和統一委員会の報道担当者は29日までに、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が北朝鮮の核開発計画を非難したことを受け、「田舎の女性」のように「しゃべりまくる」と罵倒(ばとう)した。北朝鮮の朝鮮中央通信が報じた。
朴大統領はオランダ・ハーグで先に開かれた核保安サミットで、北朝鮮の核装置がテロリストの手に落ちる恐れに言及。北朝鮮・寧辺(ヨンビョン)の核関連施設で炉心溶融が起きた場合、チェルノブイリ事故より深刻な事態となる懸念も示していた。
祖国平和統一委は、同大統領が南北関係の改善を本気に望むなら、思慮分別を持ち、無謀な発言を慎むべきだと主張。南北が先月の高位級会談で合意した相互の中傷中止にも背く言動とも批判した。また、米国の忠実なしもべであり手先でもあると指弾した。
韓国政府は同委の発言を受け、深い遺憾の意を表明、最も基本的な礼節にも欠けると反論した。
北朝鮮は今月26日、東部沿岸沖合へ向けて弾道ミサイル2発を発射し、北朝鮮に対し弾道ミサイル発射を禁じる国連安全保障理事会の決議を無視する行動に出た。韓国国防省は、弾道ミサイル発射は核保安サミットに伴い日米韓がハーグで開いた首脳会議や米韓の合同軍事演習をにらんだ対抗策と分析している。