カメのために戦い続ける90歳、トルコの生息地で
今は90歳になったヘイモフさんは、猫や犬たちと共にダルヤンの街の近郊に暮らし、「カプタン・ジュン・ウミガメ保護財団」を通じてビーチの保全運動を続けている。
「まだ戦いに勝ったわけではない」とヘイモフさんは言う。川には観光客などを乗せた600隻以上のモーターボートが行き交う。ボートのプロペラを覆う財団のロゴ入りカバーが取り付けられていなければ、ウミガメが傷つけられる恐れがある。
飲食店がウミガメに与える食べ残しも問題だ。カメが病気になったり、安全な海に行かなくなってしまう恐れもある。保護団体などは今年のシーズンが始まる前に、餌やりを禁止させたい考えだ。
「ダルヤン・デルタは動物園ではない」とハミノフさんは言い、繁殖地の近くに巨大なカメの像を作る計画にも反対している。