軍投入しスラム街を「占拠」、W杯開幕控え ブラジル
同ファベーラは15カ所の地区から成り、3つの犯罪組織がにらみ合っている。警官の派出所に対する攻撃事件も複数起きているという。
リオデジャネイロ市は08年以降、軍の支援も得て、市内に散在するファベーラなどで治安向上を図る政策を進めてきた。数十カ所のスラム街から麻薬犯罪組織を追放する成果を挙げ、現在では警官派出所を設け、担当区域内で任務に当たっている。
W杯に伴い、ブラジルを訪れる海外からの観戦客は60万人とも推定される。国際サッカー連盟(FIFA)はブラジルの同大会の開催に当たり、治安改善が優先課題として対処を求めていた。