犬100匹生き埋め? 怒りの声続々 中国
(CNN) 中国北部の内モンゴル自治区で、100匹あまりの野犬が生き埋めにされたという情報が出回り、インターネットで中国国内から怒りの声が殺到している。
何十匹もの犬が深い穴の底にはまっている写真は、助けを求めるメッセージを添えて、同国のソーシャルメディアに掲載された。写真を見て数人のボランティアと共に現場を見に行ったという女性は、ロープを使って23日午後に20匹を救出したと話す。
穴の中にはまだたくさんの犬が残っていたため、近くの動物保護団体に応援を要請。しかし同団体が翌日行ってみると、穴は完全に埋められていたという。掘り起こす手段はなく、保護できたのは周辺を走り回っていた数匹だけだった。
女性たちは25日に再び現場を訪れて穴を掘り起こし、6匹の死骸を発見した。しかしそこにいたはずの犬の多くは見つからなかったことから、殺されて別の場所に移されたと推定している。
この情報がネットで広まると、ユーザーから「恥ずべき行為」「残酷」など怒りの声が噴出。動物虐待を禁じる法律を制定すべきとの声も高まった。
誰がどのような経緯で犬を埋めたのかは不明だが、ネットでは地元当局に非難の矛先が集中した。これに対して内モンゴル行政局の広報は、「調査の結果、インターネットで広まっている内容は事実に反することが分かった」とコメントしている。