太平洋でロシア戦闘機の飛行が激増 日本周辺でも
(CNN) ウクライナを巡って緊迫した状況が続く中、ロシアが米カリフォルニア州沿岸沖やグアム島周辺で長距離爆撃機を飛行させるなど、太平洋で軍の活動を活発化させていることが7日までに分かった。米空軍高官のハーバート・カーライル氏が米ワシントンで行った講演で明らかにした。
カーライル氏は講演で、「ウクライナとクリミア半島におけるロシアの行動は、アジア太平洋の現状に直接影響している」と述べ、「長距離機がカリフォルニア沿岸沖を飛行し、グアムを周回している」と指摘。米軍のF15戦闘機がグアム島沖でロシアのTu95爆撃機をインターセプトしたとする写真も公開した。
グアム島には米軍のアンダーセン空軍基地があり、B2およびB52爆撃機を配備している。
さらに日本や朝鮮半島周辺でも飛行回数が「激増」し、海軍活動も活発化しているという。
ロシア機の飛行は公空内にとどまっており、異例の事態とはいえない。カーライル氏はロシアの目的について、「威力の誇示や情報の収集にある」との見方を示し、「ウクライナの事態と大いに関係がある」と解説した。