鳥インフル「H5N6型」で初の死者 中国
香港(CNN) 中国・四川省の衛生当局は、同省南充市の男性(49)が鳥インフルエンザの「H5N6型」ウイルスに感染し、6日に死亡したと発表した。H5N6型の人への感染、死亡が確認されたのは初めてとされる。
男性は重い肺炎の症状を訴え、のどの粘膜の検査でウイルスが検出された。死んだ鳥に接触していたという。
男性と身近で接触した人々に感染の兆候はみられない。専門家らは独立した症例と判断し、人から人への感染の可能性は低いとの見方を示した。
台湾の中央通訊社(CNA)によると、台湾当局は住民に対して鳥との接触を避け、四川省への旅行を控えるよう警告を発した。
H5N6型ウイルスはこれまでにドイツ、スウェーデン、米国の鳥から見つかったが、人への病原性は低いとみられていた。
中国では昨年3月、H7N9型の人への感染が初めて報告された。世界保健機関(WHO)によると、H7N9型では今年2月までに中国を中心に367人の感染、115人の死亡が確認されている。