「ひたすら走った」、脱出した少女に聞く ナイジェリア拉致
犯人グループの服装を尋ねると、少女からは「怖い」という答えだけが返ってきた。学校は閉鎖されたままだが、たとえ再開していたとしても「行きたくない」と話す。
警告を受けた住民は警察に通報していた。警察が増援を要請したもののだれ1人として来なかったと、住民らは指摘する。事件の夜は警官も含めて全員が林の中に隠れたが、生徒たちは寮で眠っていた。
現場での警察の対応を巡っては、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルも同様の報告書を発表している。
CNN取材班が首都アブジャからチボクへ向かう途中には無数の検問所があり、通過するたびに車内やパスポートを調べられた。車で8~10時間の距離を移動するのに4日間もかかった。
村の人口は数百人。電力供給が滞り、ソーラー方式の街灯も消えたままだ。屋外市場には、ガソリン式の発電機で携帯電話を充電する屋台があった。