「ひたすら走った」、脱出した少女に聞く ナイジェリア拉致
夜になると、なたや毒矢、自家製の銃で武装した若者たちが村を巡回する。昼間の仕事と徹夜の警備で、ほとんど寝ていないようだ。こうした行動には、政府に対応を促す意図も込められているという。
生徒たちの救出を求める声は地元だけでなく、国際社会でも大きな高まりをみせている。
米英両国の当局者がアブジェ入りしているほか、中国やフランスも捜索、救出作戦に協力している。ナイジェリア大統領府によると、イスラエルのネタニヤフ首相もテロ対策の専門家チームを派遣すると表明した。
国際刑事裁判所(ICC)はボコ・ハラムに生徒たちの即時解放を求め、犯人を必ず捜し出して国内またはICCで裁くべきだと強調した。
米英からは、生徒たちが少人数のグループごとに隣国カメルーンなどへ連れ出された可能性を指摘する声も上がっている。これに対してジョナサン・ナイジェリア大統領は、「カメルーンへ移動したなら目撃者がいるはず」と反論し、生徒たちは国内にとどまっているとの見方を示した。