ウクライナ国境のロシア軍、初めて撤収の兆候 米国防総省
ワシントン(CNN) 米国防総省高官は21日、暫定政権派と親ロシア派のにらみ合いが続くウクライナ東部情勢に関連し、ロシアがウクライナとの国境沿いに配置する軍部隊に撤収準備の兆候が初めて見られると述べた。CNNに明らかにした。
この形跡は国境沿いの数カ所の地点で確認された。ただ、撤退作業が始まっているとの証拠は得たものの実際の移動はまだ起きていないという。これら数カ所の地名については触れなかった。
ロシアのプーチン大統領は今月19日、報道官を通じ対ウクライナ東部国境近くに集結する数万人規模の部隊撤収を命じたと発表。撤退は既に開始され、完了まで一定の時間を要するとも述べていた。
しかし、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長はロシア側の発表から数時間後に部隊引き揚げの兆しはないと述べていた。