ウクライナ国境のロシア軍、初めて撤収の兆候 米国防総省
プーチン大統領はこれ以前にも部隊撤収を宣言したことがあるが、米国やNATOはその事実はないと打ち消していた。
ロシア政府の公式サイトによると、同大統領は21日、中国・上海を訪問中に「ロシア軍部隊は対ウクライナ国境近くに最早いない」とも述べた。国防省にこれら部隊の訓練地への帰還を命じたが、訓練地からも撤収させるとの考えも示した。撤退命令についてはウクライナで今月25日予定される大統領選を考慮したとしている。
米政府によると、ウクライナ東部に近いロシア領内に配置された同国軍の規模は推定約4万人。
欧米諸国はロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合を受けロシアに経済制裁を発動。ロシアがウクライナ大統領選を阻止した場合、さらなる制裁を警告していた。