日本の姫路港沖でタンカー爆発し炎上
東京(CNN) 日本の海上保安庁は29日、兵庫県姫路市の姫路港沖に停泊中の原油タンカー「聖幸丸」(998トン)で同日朝、爆発が発生して炎上、乗組員8人のうち7人を救出したが船長(64)が行方不明になっていると発表した。
現地の消防当局によると、助け出された7人は病院に搬送されたが、うち4人が重傷。
爆発原因などを調べている。同船は広島県に本拠がある企業「聖朋(しょうほう)海運」の所属。
海保などによると、現場は姫路沖から約5キロ離れた海上。タンカーには当時、原油が積まれておらず、大規模な海洋汚染発生の危険性は少ないと判断している。
港湾施設沖の事故だけに他の船舶への直接的な影響はないとしたが、現場周辺の洋上に他船の航行を禁じるなどの海域を設定した。
現場からのビデオ画像は、タンカー内の火災で大きな黒煙が上がり、放水での消火作業が進められる場面などを伝えた。別の画像には船体が焼け焦げて火が依然くすぶり、船体が傾く様子がとらえられた。