下水から「麻薬汚染度」を判定、欧州諸都市の実態
ロンドンではエクスタシーも高かったが、他の麻薬では上位10位内に入らなかった。大麻の調査は同市で実施されなかった。
エクスタシーではオランダの都市が上位3位までを占めた。しかし、覚醒剤での順位は低位だった。覚醒剤の検出は、チェコ、スロバキアやドイツの一部地域が高く、トップはチェコの首都プラハだった。ただ、他の麻薬での同市の汚染度は十数位となっていた。
報告書によると、スイスではエクスタシーが「週末用の麻薬」であることを示唆するデータが得られた。検出の量は金曜日に跳ね上がって日曜日に最高水準に達し、月曜日には激減する傾向が浮き彫りになった。
今回調査は、危険な薬物中毒の拡大阻止を目指し、有効な監視手段の開発につなげることが大きな狙いだった。薬物利用の実態解明ではこれまで当事者に対するアンケートが通常の手法だったが、調査対象者の回答内容への信頼感が低いことが問題点となっていた。薬物利用者は時にして自ら摂取する麻薬の種類や混合の材料について把握していない事例もあるとしている。