ベルギーのユダヤ博物館襲撃、フランスで容疑者逮捕
(CNN) ベルギーの首都ブリュッセル中心部のユダヤ博物館で4人が死傷した発砲事件の容疑者の男が、フランス南部マルセイユで逮捕されたことが明らかになった。
ベルギーの連邦治安判事が1日に発表したところによると、男は仏北部ルーベ出身のメディ・ナムシュ容疑者(29)。パリの検察によれば、マルセイユのサンシャルル鉄道駅で5月30日、ブリュッセルからアムステルダムを経由してバスで帰国したところを逮捕された。荷物の中に自動小銃と回転式拳銃が入っているのを、税関の警官が発見した。
拳銃の入った手荷物の黒いかばんからは弾丸やデジタルカメラのほか、アラビア語が描かれた白い布、黒い覆面と手袋、帽子、ガスマスク、青いナイロンのジャンパーなどが入っていた。ベルギー警察が公開した発砲事件現場の映像には、帽子と青い上着を着て肩に2つのかばんをかけた犯人の姿が映っていた。
カメラには武器などを撮影した約40秒の映像が保存されていた。容疑者の姿は映っていないが、本人とみられる音声で、ユダヤ人博物館で犯行現場の収録に失敗したため改めて撮影しているとのコメントが入っていた。