ウクライナ政府、親ロ派との停戦宣言
キエフ(CNN) ウクライナのポロシェンコ大統領は20日、東部で戦闘が続く親ロシア派勢力との停戦を宣言した。
ポロシェンコ大統領は、ウクライナ政府軍は停戦中、攻撃された場合のみ応戦すると述べるとともに、親ロ派勢力に対し、停戦が終了する6月27日までに武器を捨てるよう促した。
一方、ロシア外務省は、国境付近に展開するロシア軍部隊の1つが20日にノボシャフチンスクで砲撃を受け、税関職員1人が負傷したと発表した。しかし、ウクライナ側はロシア軍部隊への攻撃を否定している。
ポロシェンコ氏は18日に停戦計画を発表。翌19日にはロシアのプーチン大統領と電話で会談した。ポロシェンコ氏の事務所によると、プーチン大統領は、東部の緊張緩和や停戦・和平計画の実現に向けた取り組みを支持したという。
しかし、北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は19日、ロシアがウクライナとの国境付近の兵力を増強したことが確認されたと語った。
ラスムセン氏は、「ウクライナ国境沿いで少なくとも数千人規模のロシア軍部隊が新たに配備され、さらにウクライナの近くでロシアが軍事演習を行っていることも確認している」と述べた。
米政府高官も、米政府はロシアがウクライナの親ロ派勢力を支援するため、国境付近に新たに複数の戦車を配備したと考えていると語った。