犬肉祭り、住民と活動家が対立 中国
犬たちを保護するために四川省から来たという活動家の女性(58)は、2011年に浙江省の金華で行われていた犬肉祭りで抗議活動を展開し、やめさせた経歴を持つ。玉林市での活動は今年で4年目。20人ほどの仲間の多くは自分たちの蓄えを費やして、犬や猫の保護施設を営んでいるという。
重慶市から来た女性(64)も、鉄工所で働いて貯めたお金を犬や猫の保護に注ぎ込んでいる。女性らが設置した仮設の保護施設をCNNが取材した時には、女性は死んだ子犬を抱いて涙ぐんでいた。妊娠した犬を保護して子犬が産まれたが、助けてやることができなかったという。保護した犬はほとんどがけがを負ったり病気を抱えたりしていた。その多くは抗生剤の投与が必要な状況だが、どこで入手できるかも分からないと女性は肩を落とす。
活動家が玉林市で保護した犬は今年だけで400匹以上。それでも殺される数に比べれば氷山の一角でしかない。ただ、玉林市でも動物の権利に対する認識は高まりつつあると活動家たちは話している。