エルサレム訪問の米国人少年、治安要員に殴られ拘束か
少年の母親はCNNに「ビデオは恐ろしくて見られない」と話した。親族らは、少年のはれた顔を写真に写して公開した。
イスラエル軍は5日、「関与したのは軍ではなく、警察要員のようだ」との声明を出した。同国のリブニ司法相は「非常に深刻な問題」との認識を示し、司法省は「法律顧問が経緯を調べる」と述べた。
一方パレスチナの検察によると、少年のいとこは検視の結果、生きたまま体に火をつけられ、さらに頭部を鈍器で殴られたことが分かった。パレスチナ自治区ヨルダン川西岸で先月、イスラエル人の少年3人が殺害された事件への報復だった可能性が指摘されている。4日の葬儀では、犯行に抗議するパレスチナ人住民らがイスラエル治安部隊と衝突し、医療関係者によると60人以上が負傷した。