欧州首脳がロシアに協力要求 マレーシア機撃墜
ウクライナ東部ドネツク(CNN) ウクライナ東部のマレーシア航空機撃墜現場では19日も遺体の確認、収容や検証の作業が難航し、欧州首脳らはロシアのプーチン大統領に協力を求めた。
オランダのルッテ首相は記者会見で「現場への自由な立ち入りを可能にし、一刻も早く遺体を収容することが最優先」との認識を示した。同首相は同日、プーチン大統領との電話会談で「真剣に手助けしようとする意思を世界に示すべきだ」と迫り、親ロシア派への影響力を行使するよう求めたという。
この日に発表された搭乗者名簿によると、マレーシア機に乗っていたとみられる298人のうち、193人がオランダ人。うち1人は米国籍も持っていた。そのほかの出身国はマレーシアが乗員15人を含む43人、オーストラリアが27人、インドネシア12人、英国10人、ドイツとベルギーが各4人、フィリピン3人、カナダとニュージーランド各1人となっている。乗客のうち80人は子どもだったとされる。
墜落現場では覆面の武装集団メンバーらが監視するなか、欧州安保協力機構(OSCE)のチームが前日に続いて調査に入った。しかし、武装勢力側の方針が二転三転するなど、現場は混乱している。飛行記録装置の行方も分かっていない。