親ロ派、墜落現場近くの路上に地雷敷設か マレーシア機撃墜
(CNN) ウクライナ東部で今月17日に発生したマレーシア航空17便の撃墜事件で、ウクライナの国家安全保障防衛会議は30日、親ロシア派武装勢力が墜落現場に通じる道路に銃撃に備えた陣地を構え、地雷を敷設していると述べた。
同便の機体残骸の回収などでウクライナ入りしているオランダの調査団員は30日、地雷の存在について触れなかったが、治安上の懸念があり現場には4日間連続で入れなかったと述べた。
国家安全保障防衛会議の主張の真偽は不明だが、CNNの取材班は同日、機体残骸などが拡散する現場に自由に立ち入ることが可能だった。車1台を使った取材班は墜落現場周辺の路上で親ロシア派武装勢力の戦闘員に遭遇したものの、少人数だったとしている。
同会議は、現場は危険なため国際専門家らによる作業は不可能になっていると指摘。調査に加わっている欧州安保協力機構(OSCE)の調査団も同様の見方を示し、30日の現場入りを回避したと述べた。同調査団の責任者は、作業の円滑な実施のためウクライナ軍と親ロシア派武装勢力の休戦を望むと語った。