「宇宙からの目」で犯罪捜査 衛星画像の活用進む
こうした技術はさらに、麻薬取引や軍縮条約の監視など国際安全保障の分野にも応用できそうだ。衛星画像を通して、大規模な不法投棄を捜査当局より先に発見したという専門家もいる。
しかし今後、精度がさらに上がって個人を特定できるようになると、プライバシーの侵害が問題になりそうだ。民間企業が提供する衛星画像は、金さえ出せばだれにでも買える。個人の行動をこっそり調べることも簡単にできるようになるだろう。
専門家からは、「新たな技術はいったん登場したら元に戻すことができない。そうなる前に議論を尽くし、基準を確立しなければ」という声も上がっている。