未承認のエボラ治療薬、WHOが使用認める見解
「エボラ出血熱の患者は貧困国に住む貧しい人々が大半を占めるため、市場が成立しない」という。キーニー氏は、この問題を今こそ是正すべきだと強調した。
WHOは今月末に再び会合を開き、限られた薬の投与対象をどのように決めるかについて話し合うという。WHOは供給を仲介せず、情報提供にとどめる方針だ。
エボラ出血熱の治療ではこれまでに、米カリフォルニア州のマップ・バイオファーマシューティカル社が開発している未承認の薬「ZMapp」が、リベリアで感染した米国人医師ら2人とスペイン人神父に投与された。米国人2人は快方に向かっているとされるが、神父は11日朝に死亡した。
リベリア政府は国内の医師2人の治療のため、ZMappの供給を要請。米食品医薬品局(FDA)がこれを承認し、薬は週内にも同国へ送られることになっている。
米ケンタッキー・バイオプロセシング社がZMappの量産に取り組んでいるものの、実現までには数カ月かかるといわれている。