豪州への亡命希望者のカンボジア移住で合意、援助の見返りか
(CNN) オーストラリア、カンボジア両国政府は27日までに、豪州で難民保護の待遇を求める希望者をカンボジアが受け入れる協定に合意した。協定の一環として豪州が開発援助資金を供与することが盛り込まれた。
発展途上国のカンボジアに難民を押し付ける小手先との非難も強く、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は声明で協定は悪しき前例を残すなどとし、難民を引き受ける責任を他国に転嫁すべきではないと批判した。
協定調印のため豪州のモリソン移民相が滞在していたカンボジアの首都プノンペンでは26日、豪州大使館周辺で抗議活動が起きた。
移民相はカンボジアに向かう前、豪州のABCテレビと会見、協定は当面、西太平洋ナウルで豪州政府が運営する収容施設にいる難民と認定された200人以上に適用されると説明した。
カンボジアに移る人数について上限の数字は示されていないという。ただ、カンボジア行きは当人の同意が必要な自発的なもので、強制はされないとも指摘した。