イスラエル情報機関長官がカタールへ、停戦交渉に進展か

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対外諜報機関モサドのバルネア長官がカタールの首都ドーハに到着した/Gil Cohen-Magen/AFP/Getty Images/File

対外諜報機関モサドのバルネア長官がカタールの首都ドーハに到着した/Gil Cohen-Magen/AFP/Getty Images/File

イスラエル(CNN) イスラエルとイスラム組織ハマスとの間で話し合いが行われているパレスチナ自治区ガザ地区での停戦と人質解放をめぐる交渉で、イスラエルが対外諜報(ちょうほう)機関モサドのバルネア長官をカタールに派遣する。長官のカタール派遣は、停戦交渉が前進していることを示している可能性がある。

イスラエル首相府は11日、バルネア氏に対して、代表団を率いて人質解放のための交渉を前進させるためにカタール首都ドーハに出発するよう指示を出したと発表した。

バルネア氏と代表団が、いつカタールに到着するのかは明らかにしていない。代表団の中には、イスラエル軍で人質を担当する部隊のトップや国内諜報機関シンベトの長官らも含まれる。

イスラエル当局者はCNNの取材に対し、バルネア氏のカタール派遣という決定について、交渉の進展が明らかであることと、政府内部が解決に向けた圧力を感じていることの反映だと説明した。

ネタニヤフ氏は11日、米国のトランプ次期政権で中東担当の大統領特使を務めるスティーブン・ウィトコフ氏と会談した。ネタニヤフ氏は米国の現政権と次期政権の双方から交渉合意に向けた圧力を受けている。

人質の家族会は今回の長官派遣の決定を歓迎し、「愛する人たち全員の解放を確保する歴史的な機会」と述べた。

2023年10月に起きたハマスによるイスラエル奇襲では、1200人以上が死亡したほか、250人あまりが人質として連れ去られた。23年11月の短期間の停戦で一部の人質が解放されたが、イスラエル政府は98人が依然としてガザで拘束されていると考えている。拘束されている人質のうち数十人は死亡したとみられている。

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