香港、民主派との対話中止 梁長官に疑惑も浮上
香港(CNN) 香港政府の林鄭月娥・政務官は9日、香港中心部で抗議の占拠運動を続ける民主派との対話を中止したと発表した。一方、梁振英・行政長官がオーストラリア企業から巨額の報酬を受け取っていた疑惑が浮上し、議会でも梁長官の辞任を求める声が強まっている。
デモ隊との交渉を担当する林政務官は、「対話を占拠活動に結び付けることは容認できない」と述べ、対話の中止を発表した。これに先立ちデモ隊の指導部は、参加者に占拠を続けるよう呼びかけていた。
香港学生連盟は林政務官の発表に対し、対話を巡る政府の姿勢には誠意がないと反発している。
一方、オーストラリアのフェアファクス・メディアは、梁長官がオーストラリアのエンジニアリング企業UGLと契約を結び、任期中に同社からひそかに640万ドル(現在のレートで約6億9000万円)の報酬を受け取っていたと報じた。
報道によると、梁長官とUGLの契約は2011年12月に結ばれた。UGLは最近、梁長官の勤務先の英不動産会社DTZの資産を買収している。