香港、民主派との対話中止 梁長官に疑惑も浮上
この契約を結んだ数カ月後に梁氏は行政長官に任命された。その後12年と13年の2回にわたり、300万ドル(2500万香港ドル)が支払われたとされる。
UGLと行政長官弁公室は9日に出した声明で、契約は「標準的な非侵害、非競争契約」だったと弁明。UGLは、梁氏に対する支払いがひそかに行われたとする報道は誤解を招くと主張し、「UGLにはこの契約を開示する義務はなかった」と強調している。
これに対して議会で梁長官に対抗する勢力は批判を強めており、情報の全面的な開示を求めていく意向だ。香港民主党の幹部は「行政長官が別の仕事を持ち、企業を助ける契約を結んでいることは許されない」と強調、議会として調査を求める意向を表明した。
ただし正式な調査を開始するためには採決が必要になり、親中派が多数を占める議会では承認されないだろうとの見方も示している。
梁長官に対しては、民主派のデモ隊からも辞任を求める声が強まっている。民主党の元幹部議員は、抗議デモへの対応を巡って梁長官の弾劾に向けた手続きを進めていることを明らかにした。