カナダ議会銃撃、イスラム過激派との関係解明に全力
複数の米テロ対策当局者が23日に語ったところでは、ゼハフビボー容疑者はイスラム過激思想を共有するカナダ国内の複数の人物と接触していたとされる。
ソーシャルメディアでつながっていた人物の中には、シリアでイスラム過激派に加わるため海外に渡航した疑いでカナダ当局に指名手配されている男がいることが分かった。2人はソーシャルメディアやインターネットでやり取りしていたが、親しくしている様子はなかったという。
同容疑者は過激派のウェブサイトも見ていたとされる。ただ、テロを計画していたことを裏付けるようなイスラム過激派との関係は確認されていないという。
カナダのベアード外相は、22日の事件は同容疑者が単独で起こしたもので、現時点では同容疑者がイスラム過激派組織に関与していたことを示す証拠はないと述べた。
カナダ議会は23日には平常に戻り、ゼハフビボー容疑者を射殺した警備員のケビン・ビッカーズ氏を盛大な拍手と歓声でたたえた。
議会の開会前には戦争記念碑前に議員が集まり、同容疑者に撃たれて死亡した兵士のネイサン・シリロ氏をしのんで黙とうをささげた。